博多献上柄をオマージュしたステンレスパネルです。
博多献上柄らしいしっかりとした縦縞の表現を「ステンレスの光沢を持ちながらまぶしくないバフ研磨」「博多織のシャープさを意識したムラのある縦ライン」「独特な文様を意識したひし形研磨」の3種の研磨手法で表現した。1m 幅のパネルにその3種類の組み合わせを10パターン作製し、配列している。母材は白銀色に輝く博多献上柄をイメージし、高耐食フェライト系ステンレスNSSC-220M(外装)、内装材は環境調和型ホワイトステンレスNSSC-FW2(内装)を使用。(デザイン設計の核である縦縞のデザインを抽象的に表現する為、研磨加工の常識を捨て去ることから始めた。何度もモックアップを行い、実際に現物で見てもう事でようやく“その解”を得た。それは地の利があったからこその成果である。その結果、得ることのできた単調ではなく不均質な研磨を施すことにより、趣のある博多織献上柄を最先端の技術で表現できた。
建築家:古森弘一 様
建設会社:奥村組 様
パネル施工:三和タジマ 様
<材料>
日鉄ステンレス株式会社 様
外装:NSSC220M
内装:NSSCFW2
板厚:1.5mm