「金属をピカピカにしたい!」「金属を鏡面加工したい!」「金属の表面を滑らかにしたい」このように考えたときに行うのが、金属研磨加工です。こちらのコラムでは、金属研磨加工の種類や手順の解説とどのような仕上げにできるかを紹介していきます!
金属研磨加工とは
金属研磨加工とは、金属を研磨して表面の平滑度や光沢を高めたり、形状を整えたりする加工方法の一つで、金属を仕上げるための最終工程として行われることが多いです!
金属研磨加工方法の種類を紹介
金属研磨加工は、加工方法には様々な種類があり、加工方法によって仕上がりはかなり変わりますので、それぞれ種類を紹介していきます!
砥石研磨
砥石研磨とは、研削材料である砥粒を含んだ砥石を高速回転させ、金属を磨く研磨方法です。
バフ研磨
バフ研磨は、研磨剤を塗布した布やフェルトのバフ(研磨ホイール)を使用して、金属などの表面を磨き上げる加工方法の一つです。
↓ステンレス研磨におけるバフ研磨の詳細はこちら↓
ステンレス研磨におけるバフについて
バレル研磨
バレル研磨では、バレルに研磨材や洗剤、水などを加え、金属を一緒に入れて回転させます。バレル内部で研磨材が金属の表面をこすり合わせ、表面の傷や汚れを取り除いていきます。研磨材の種類や大きさ、混合比率によって、研磨効果や仕上がりが異なります。 バレル研磨は、研磨効率が高く、大量の工作物を一度に研磨することができます。また、凹凸の多い複雑な形状の工作物にも研磨ができます。
電解研磨
電解研磨は、金属を電解液中で電気化学反応させ、表面を研磨する加工方法の一つです。研磨の際、電流密度や電解液の濃度、温度などの条件を調整することで、研磨効果や表面仕上げの質を制御することができます。 電解研磨は、研磨による熱変形や振動などの力学的な影響がなく、表面に均一な研磨効果を得ることができるため、鏡面仕上げや微細な凹凸の除去に適しています。 また、電解研磨によって金属表面の酸化膜も除去され、耐食性や耐摩耗性が向上することがあります。 ただし、過電圧による表面の焼け付きや、金属の脆化などの問題が生じることもあるため、適切な条件下で行う必要があります。
金属研磨加工の手順を紹介
下地
下地では、番手が小さく目が粗い砥石を使用する必要がある。大きな凹凸や異物を除去していく作業です。この工程でしっかりと研磨しておかないと仕上がりに大きく影響が出ます。
ならし
ならしの工程は、ざらざらとした表面をならします。そのため、下地で使用した砥石よりも番手が高く目が細かい砥石を使用します。この工程が、終わった時点で、ほとんど傷や凹凸はなくなっています。
つや出し
つや出し工程では、平らになっている金属をさらに目が細かい砥石・研磨剤で磨き、つや・光沢をだし、表面をツルツルにします。
鏡面仕上げ
鏡面仕上げが金属研磨加工で最後の工程となります。つや出し工程で使用していた砥石・研磨剤よりも目が細かい物を使用することで、金属の表面が鏡のように反射するようになります。
まとめ
金属研磨加工の種類・手順はそれぞれ4つずつあります。目の粗い砥石から徐々に細かい砥石で研磨することで、表面が鏡のように反射するようになります。 金属の材質・形状・仕上げによって加工方法や研磨剤が変わってくるので、プロに相談することをお勧めします! 私たちの研磨加工技術により、金属に様々なデザイン・模様をつけることが可能です。
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