3Dステンレスとは
ステンレス鋼はとても自由度の高い金属です。
耐食性も強く磨き上げたそのままの輝きを維持します。
特に塗装や鍍金をほどこさなくても美しい表面を保ち続ける金属です。
磨き方によっては、鏡の様な表情になったり、曇ったような表面や、流れるような線が入った表面など様々な意匠を提供できる金属です。
そんなステンレス鋼ですが、平面だけでなく3次元立体形状を形成することが出来ます。
3Dステンレスとは意匠性を兼ね備えて3次元立体形状となった特殊なデザイニングステンレスです。
加工は少しテクニックがいりますが、通常のステンレス鋼と同様の切断、曲げ、溶接が可能な意匠性が高い金属材料です。
屋内でも屋外でも使用できます。
今回ご紹介する天井材の場合は板厚を薄くすることで大幅な軽量化を実現します。
また、ステンレス鋼は光を反射させることが出来ます。
LED等のライトで照らされた金属特有の輝きと反射。
映し出された光の反射はとても幻想的なものとなります。
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3D水面ステンレスの天井への配置
天井への取り付け方法はいろいろな手法が選択できます。
曲げ加工したものの背面にファスナーを取り付けて固定する方法や、直接天井へ固定する方法など自由度が高い選択が可能です。
天井材として重要なのは、ライティング用の穴や、通気口、防火関連の機器設置口などですが、3Dステンレスの本体側にあらかじめ穴をあけておき、背面で機器を固定するような構造をとる事で対応が可能です。
また、設置角度や形状はステンレス鋼ならではの自由な加工により、単純な長方形だけでなく、円形や自由曲線など、思い通りの形状を天井へ表現する事が可能です。
3D水面ステンレスのライティング効果
過去には、壁面に使用した水面金属パネルの3D水面ステンレスのライティング効果の実験動画をつくりました。
記事はこちら↓
【3Dステンレスパネルのライティング効果】水面柄ステンレスシリーズ
今回は、水面金属を天井材に使用した際のライティング効果を実証いたしました。
まず、100×600mmの材料をフローリング状に配置しました。
フローリング状としたのは、大面積パネルでのライティングはご採用頂いた物件で確認することが出来るため、今回は細かくテクスチャーを切り分け、配置した場合の3D水面ステンレスによるライティング効果について検証を行いました。
天井クレーンで吊り上げます。 ライティング効果を見るため3方向を暗幕を垂らしてライティング効果を確認できるようにしました。
下から見上げるとこのような形になります。
それでは、下部からLEDライトを当てていきます。
通常市販のLEDライト(白色)を用いて下からライティングします。
横の暗幕に【オーロラ】の様な光の筋が現れました。
LEDを動かすと3D水面ステンレスからのオーロラは揺れ動きます。
写真左に持っているのがLEDライトです。
これを上下に動かしています。
天井の3D水面ステンレスパネルが輝き、周囲に光のカーテンを拡散させます。
今回は白色光なので、白いオーロラですが、カラーLEDや3D水面ステンレスパネルにカラーリングすれば色とりどりのオーロラを創り出すことが可能です。
また、今回はフローリング風にしていますが、円形や湾曲などもっと様々なアイディアを詰め込むことで、全く新しい空間を創造することが出来ます。
3D水面ステンレスパネルのテクスチャーは今回、水面金属 ripplesとJeux d’eau(ジュ・ドー)を混在させて配置しました。
これをウォータードロップ等別のテクスチャーにする事で、反射する光の表情は変化します。
Ripples (リップルス) https://www.mako-metal.com/series/ripples-2
Jeux d’eau(ジュ・ドー) https://www.mako-metal.com/series/judo
ウォータードロップ https://www.mako-metal.com/series/water-dorop
検証動画のご紹介
今回の3Dステンレス天井材のライティング効果の動画を作成しました。
以下のチャンネルからご視聴ください。
最後に
最近、部分的なアクセントとして3D水面ステンレス天井パネル材をご使用いただく事が増えてまいりました。
従来の発想から、色、形とライティング効果を組み合わせて皆様独自のデザインや空間作りに貢献させていただければ幸いに存じます。
弊社では、自由な湾曲など、フリーハンドでお書きになった形状でもデジタル化して提案させていただきます。
これからますます広がる、オリジナルな空間作りの世界にお役に立てますよう努めてまいりますので、お気軽にお問い合わせください。