ステンレスはキッチンなどの水回りで使用されるイメージがありますが、
熱に強く、錆びにくく、硬いという特徴があり、その他の建築材料にもよく使用されます。
そこで今回は、ステンレスの比重に焦点置き、あらゆる金属と比べていきステンレスの特徴を解説していきます。
ステンレスの重さは鋼種で違う
ステンレスの比重は鋼種によって変わります。
ステンレス鋼種は非常に多くの種類があるので、代表的なものをご紹介します。
【ステンレス比重 代表的な鋼種】
汎用ステンレス鋼 SUS304 比重7.93g/㎤
耐食性ステンレス鋼 SUS316 比重7.98g/㎤
フェライト系汎用ステンレス鋼 SUS430 比重7.7g/㎤
もっとたくさんの鋼種の比重が知りたい方は
⇒ 日鉄ステンレス株式会社様HPへ
ステンレスの鋼種とは
ステンレスは鋼です。
つまり、鉄とクロムといろいろな元素が混じってステンレス鋼となります。
熱に強いステンレス。 錆びにくいステンレス。 硬いステンレス・・・・
多くの用途に合わせた鋼種が存在します。
それ故に、混ぜる元素の重みで重量が変わります。
最近では抗菌性に優れたステンレス鋼もあります。
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ステンレス鋼と他の金属との重さ比較
オーステナイト系汎用ステンレス鋼 SUS304 比重7.93と比較
アルミニウムは だいたい 比重2.7
銅は だいたい 比重8.9
チタンはだいたい 比重 4.5
鉄はだいたい 比重7.85
このように、ステンレス鋼は鉄とだいたい同じ重さです。
銅よりは軽いけど、チタンやアルミよりは重いという事です。
しかし、これは同じ体積の場合という事なので、強度を加味すれば比強度が高い方が板厚を薄くすることが出来ます。
ちなみに、ステンレス鋼で高強度といえば二相鋼ステンレスというものがあります。
同じ板厚で強度が二倍! 大変優れものです。
もっと詳しく情報が欲しい方は
⇒ 日鉄ステンレス株式会社様 DuplexHPへ
重さの計算方法は??
重量の計算方法を記載します。
汎用ステンレス鋼 SUS304 比重7.93
板厚3.0mm 板幅1000mm 板長さ 2000mmの板の重量を求める場合
(計算式)
3 x 1 x 2 x 7.93 =47.58kg
このようにして計算します。
パイプや型鋼などは展開して広げて計算しても良いし断面形状から求めても良いかと思います。
【板・丸パイプ・角パイプ 重量計算機サイト】
MachineMfg.com
※英文のサイトですが非常に便利です。