チタンは高級な金属というイメージが持たれておりますが、実は我々の身の回りのものに沢山使用されております。
その理由は、チタンはアルミニウムやステンレスよりも優れた点にあります。今回は、そのチタンの特徴を事例を元にご説明したいと思います。
チタン加工の特徴について
材料の種類
チタン加工とは? 一括りにチタン加工というととても幅広いキーワードになります。 チタンは純チタンから合金チタン迄、様々なチタンの種類があります。 純チタンは99.9%混じりけのないチタンです。 とても柔らかく加工しやすいチタンです。 一方、合金チタンというのは、チタンの中にいろいろな元素を混ぜて特性を付加しています。 従って、とても硬く加工しにくいチタンもあるのが合金チタンです。
加工方法
では、チタン加工というカテゴリーで加工方法別にご紹介します。 まず、部品としてよく使用されるのは、ブロック形状や円柱状の丸棒チタンからの削りだ出し加工です。 チタンの固まりをドリルやエンドミルなどの工具を用いて切削油を使用し、旋盤やマシニングセンターで加工する方式です。 これらの加工で出来上がる商品は航空部品や機械部品となります。
一方、板形状のチタンを加工すると、ピアスなどのアクセサリー、装飾品や、建築分野での屋根、壁、天井になります。 また、円筒形に曲げ加工すればバイクのマフラーにもなります。
加工別に少し詳しく記載します。
①切断 : シャーリング加工 ターレットパンチプレス加工 レーザー切断加工 プラズマ切断加工 鋸刃加工 プレス加工
②曲げ加工: ベンダー加工 ロールベンダー加工
③溶接加工: Tig溶接 YAG溶接 ファイバーレーザー溶接
このように、ステンレス鋼同様の加工方式が取れます。
つまり、ステンレス加工が出来ればチタン加工も可能であります。
但し、加工スピードはステンレス鋼の≒50%の速度や圧力を目安に調整する事もあります。
実際の商品・製品事例
では、出来上がった商品や製品の一例(わかりやすいもの)をご紹介します。
①機械加工(切削)
丸棒からの削りだし。 弊社内機械部品
②切断加工(レーザー加工、シャーリング加工)
飾り金具 六葉 ⇒ 関連記事:日本初 ALLチタン製六葉:採用事例
チタン製ものさし ⇒関連記事:日本の意匠金属 ものさし
ブックマーク ⇒ 関連動画:デザイニングチタンBOOK MARK
③曲げ&溶接加工
チタン製 LEDライトカバー
このように、チタンは様々な加工で皆様のご要望にお応えします。
もちろん、高強度、高耐食、軽量、そして圧倒的な高級意匠感があります。
研磨加工・意匠加工
様々な加工が出来るチタンですが、表面の意匠や機能への加工方法についてご紹介します。
①デザイン研磨(意匠仕上げ)による意匠性向上
ヘアライン、バイブレーション、ショットブラストに代表される様々な意匠仕上げが可能です。
②意匠加工(イオンプレーティング加工による意匠性と機能性の追求)
純チタンへ真空中でイオン化したチタン粒子を高速高温で蒸着する技術がイオンプレーティングです。
この技術により、荘厳な黄金色のチタンとなります。
特殊な技術と特許による裏付けで、機能と意匠を両立しています。
まとめ
チタンの加工といっても非常に幅広い分野となります。
皆様がかなえたい、商品に適した加工方法をご選択ください。
東洋ステンレス研磨工業株式会社はデザイニングチタンで新しい価値を創造します。
宜しくお願い致します。
関連記事:チタンの特性とIP_Goldチタンの耐久性について
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