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チタンの意匠デザイン加工について

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チタンは多様な意匠デザイン加工が可能です!

デザイン系用途意匠チタンは、”強度が高い” ”軽量” ”非常にさびにくい” ”美しい” ””熱膨張しにくい”という優れた特性があります。私たち東洋ステンレス研磨工業では、チタンの特性を生かした美しいデザインで、お客様の「思い」を表現します。

 

 

 

そもそもチタンとは何?

ところで、チタンとは何でしょうか。チタンは、元素記号「Ti」の金属です。

機能面では、鉄やアルミニウムに比べて、軽く・強く・さびにくく、驚異の耐食性をもちます。
金属アレルギーを起こしにくいのもチタンの特徴で、安全・安心素材です。

デザイン面では、耐傷つき性に優れるため、荘厳な素材色での色彩表現が可能です。
加工方法や素材色により、様々なデザインが可能となります。

今日は皆様の「チタン素材に対する誤解」を解いてまいります。

チタンを誤解していませんか?

  みなさまは、チタンに対してどのような印象をお持ちでしょうか?

  「高いんでしょ?」

  「そもそも流通してるの?」

  「加工が難しいんでしょ?」

  みなさま、それは誤解です!

高いんでしょ?→高額ではありません!

  機能性・デザイン性ともに優れたチタンは、ステンレスなどの他金属素材に比べて確かに高価です。
しかし、私たちは機能性・デザイン性とコストのバランスをとることができます。

チタンの重量は、ステンレスの3分の2であり、薄く加工することがポイントです。
例えば、弊社は0.3mm程度の厚みにチタンを加工し、
背面にステンレス鋼を用いて
補強することで、チタンパネルの強度を担保しております。

比類なき耐食性や人体への適合性、これらは他の金属にはない性質ですので、
コストとのバランスをとってご検討願えればと思います。

 

 

そもそも流通してるの?→流通体制は万全です!

では、流通体制です。
現在、日本製鉄株式会社様はデザイニングチタン トランティクシーTranTixxiiⓇに対して、
幅広くお使いいただける体制作りを構築されつつあります。
ですから、流通面や、小口対応面、納期面については解消されております。
トランティクシーTranTixxiiⓇについては →→→→→ 詳しくはコチラをご覧ください。 

 

加工が難しいんでしょ?→デザイン性の高い加工が可能です!

チタンは、切る・曲げる・溶接する・研磨する・パネル化するなど、デザイン性の高い様々な加工が可能です。
ステンレス鋼に施せるデザイン加工は、チタンでも加工可能です!

 

切る

チタンは、YAGレーザー切断機やファイバーレーザー切断機で切断できます。
お客様のご要望サイズにて、チタンを切断し、加工します。
デザイン性の高い表現が可能です。

「レーザーで切れないって聞いたよ!」という、問い合わせに対しては、
YAGレーザー切断機かファイバーレーザー切断機で、切断できます。
上写真は、YAGレーザー切断機で切断している写真です。
いまでは、たくさんの加工メーカー様が加工設備をお持ちです。

 

曲げる

硬度が高い合金チタンは、曲げ加工の際に割れてしまいます。

しかし、私たちが加工するデザイン性の高いチタンは純度99%のピュアチタンです。汎用的な曲げ加工機や手曲げ加工で、割れずに曲げることで、様々なデザインを可能にします。

世の中にはたくさんの曲げ加工マシーンがありますので、ほぼ曲がるとっても過言ではありません。
但し、ここで注意
合金チタンというのはとても硬いので確かに割れる事があるようです。
でも、建材やインテリア、エクステリア、什器やプロダクトに使用されるデザイニングチタンは99%のピュアチタンです。
ですから、

このように、手曲げ装置でも簡単に曲げることが出来ます。

 

溶接する

チタンの溶接は、チタンが酸化しなければ可能です。
溶接する際は、酸化を防ぐために、不活性ガスを掛けます。
薄板から厚板まで、板厚に関わらず溶接が可能です。
溶接により、デザイン性の高さを表現します。

次に、「溶接がめちゃくちゃめんどくさい」とうご質問ですが、
この件については、”酸化をさせない”というポイントを守れば難しくありません。
つまり、溶接する際に、”不活性ガス アルゴン”を掛けながら溶接すれば大丈夫です。

まず、極薄板や薄板の溶接に使用するレーザー溶接について

右の写真の”ポチ”となっているところがレーザー溶接の点付けです。
左のような装置で画面を見ながら作業します。
かなり薄いものまで溶接は可能です。
少しわかりにくいかもしれませんが、Tig溶接機の溶接ヘッドからアルゴンを出しています。
(※アルゴンをかけるとは、溶接する場所にアルゴンガスを噴射するという事です。)

つぎに、少しあつい板厚などを溶接するTig溶接機
 これも基本はレーザー溶接と同じです。

最近の機械(背面の装置)はデジタルで様々な設定が可能です。
板厚や品質に合わせて調整すればきれいな仕上がりになります。
もちろん、ステンレス鋼同様に溶接部分を研磨加工して美しく仕上げる事もできます。

つぎは、ボルトなどをとめるためのスタッド溶接です。
 

右の写真がスタッドボルトというネジ山のあるボルトを板に取り付けた写真です。
左の写真が、スタッドボルト溶接機でスタッドボルトを打つところです。
これも、アルゴンを使用するのは同じです。
スパッタが飛ぶとよく言われるのですが、これは作業条件の工夫で随分緩和されます。

 

研磨する・パネル化する 

加工スピードや研磨装置の調整により、チタンの研磨によるデザイン加工が可能です。


※様々な研磨加工を施したデザイニングチタンの表面

加工スピードや、研磨装置などの工夫は若干調整が必要となりますが、
汎用的なバフ研磨等は簡単に作業出来ます。
パネル化についても同様です。

<参考>
チタンのウォールアートパネル
時を刻む黄金の金属絨毯      ウォールアート → コチラ コチラ
時を超える黄金の壁面”ヘキサゴン” ウォールアート → コチラ コチラ

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

チタン特に、”デザイニングチタン トランティクシーTranTixxiiⓇ”はとても加工しやすい金属です。
求められる特性は非常に優秀で、そのデザインもあらゆる意匠研磨加工で飛躍的に向上します。

なにより、
研磨したまま(削ったまま) そのまま 使える ところです。

屋外で、海の近くで、化学プラントで、塗装や、鍍金、コーティングなしでそのまま使えるチタン。
意匠性も向上して適用範囲は増加しております。

是非、一度手に取ってご検討ください。

よろしくお願いいたします。
(※ お気軽に お問い合わせください。 サンプル依頼もどうぞ!)