チタンはその機械的特性・強度があり、様々な商品・製品に使用されております。
特に軽量で耐食性が高く、建築材料（以下、建材）で使用される場合が多くあります。
今回は実際にチタン建材がどのように使用されているかを解説していきます。
チタン建材 用途のご紹介
チタンはとても軽量で耐食性が高い金属です。
比強度も高く、鉄の２倍、アルミニウムの3倍の強度があります。
純チタンであれば非常に加工も容易で切断、曲げ、プレス等用途に応じて自由自在に形状形成できるのが特徴です。
また、チタンは腐食はしませんが、その強靭な酸化膜が成長する事で色が変わる現象、すなわち変色という現象が起こる事があります。
外観を重視する建築物には致命的なものとなるために、材料選定時に耐変色機能を有したチタン母材を選定する事が重要となります。
変色しにくいデザイニングチタン母材
日本製鉄株式会社様の製造されるトランティクシーチタンは多くの建築物件に採用され、実績が国内外で一番高い商品です。
チタン建材の使われる場所
①海岸・海等の海洋土木や海洋建造物。
海中、海岸付近の塩害の激しい場所にはチタンは最適です。
他の金属と違い、錆による脱落や不具合を防ぐことが可能です。
②建築物の屋根
チタンの圧倒的な比強度と軽量特性により軽くて丈夫な屋根に使用用途が拡大しています。 特に、伝統建築における瓦の重量は耐震構造面で不利に働きます。 そこで、軽くて強いチタン瓦、チタン屋根が普及しております。
また、チタン屋根には真空蒸着や電解発色で色調を鮮やかに表現でき、その輝きも永遠に持続する優れた性能があります。
最近では、一般住宅にも使用されるケースが増加しております。
③内装壁面
チタンは軽くて丈夫な金属であるとともに、表面は非常に強靭です。
特に、荘厳さを必要とする黄金色の壁面は旧来の金箔張りや金鍍金、金塗装、金箔風フィルムでは、早々に劣化するような環境下においても、黄金色のチタンは劣化しません。
それ故に、過酷な環境下で使用される内陣などで効果を発揮します。
④天井材
チタンは非常に軽量であり、且つ、様々な色調を与えることが出来る事から天井装飾にも利用されております。 金属らしくライティング効果を活かす働きもあり美しい空間を創る事が可能となります。
⑤チタン床材
チタンの優れた性能は床面でも性能を発揮します。
昨今のウィルス蔓延の恐怖や、菌による集団感染など脅威は至るところに突然やってきます。 全体を水洗い、アルコール消毒、熱湯煮沸消毒できるチタン床材はこれからのウィルス共存時代に適した用途です。
また、チタンに機能性と意匠性を両立した研磨加工を行う事で、これまで他の素材では表現できない床面を演出する事が可能となります。
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