初心者向け【そもそもシリーズ第3弾!】
さて、皆様はこのようなことを思ったことはありませんか?
「どうして研磨をするの?」
「ピカピカにして綺麗な見た目にするためだよ」
そうですね。研磨とは、研磨する前に付いた汚れやほこりを落とし、
光沢を出すことによって見た目を良くし、製品としての価値を上げる為の大切な作業です。
・・・もちろん、それも理由のひとつですが、実はそれだけじゃないのです!
【研磨をする理由とは】
〇表面の凹凸を少なくし、滑らかにしたいとき
〇表面に光沢を与え、美しくしたいとき
〇機能性を付加したいとき
が主な理由としてあげられます。
【研磨することで具体的にどうなるのか】
〇意匠性がアップする
→光沢を与え美しい見た目にする、模様をつける、
あえてボコボコにうねってみせる等々
〇機能性がアップする
→研磨の種類によっては、指紋をつきにくくしたり、
キズがついても目立たなくしたりすることが可能
※上記特性は研磨方法によって異なり、弊社で行っている研磨仕上げは
粗研磨からバフ、HL、鏡面、ブラスト、バイブレーションと多岐にわたります。
その中でも本日は代表的な「バフ研磨」についても少しお話させていただきます。
【バフ研磨について】
「バフ」とは、綿などの布で作られた道具のことで、
これを使ってステンレスを磨く(研磨)ので「バフ研磨」といいます
(写真:バフ)
バフ研磨にも種類があり、「○○番」という呼び方で区別されています。
一般的なもので、400番(#400と書きます)という研磨があり、この作業を行うことで未加工の状態よりも大きく表面の仕上がりが変わります。
下の写真をご覧ください。
原板の状態だと、何も映らないステンレスが、磨くことで天井がはっきり映っています!
(左:SUS304 2B 原板)(右:SUS304 2B #400研磨後)
バフ研磨についての文章を書きながら、「あれ?この○○番ってどこかで聞いたような、、」と思ったら
前回のコラムで「ステンレスの鋼種」にも出てきましたね。
ステンレスの鋼種の400番台と研磨の種類の400番(#400)は別物です。
改めて考えてみるとなんだか紛らわしいですね。
知れば知るほど疑問がどんどん出てきます。
ステンレスも奥が深いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
これからもみなさまと一緒に知識を深めていけたらと思います。